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【平成27年度第1回フォーラムのご案内】

「基礎心理学にとって個人差とは何か」

 2015 年度第1 回フォーラムを,下記の通り開催いたします。お誘いあわせの上,ふるってご参加ください。

【日時】
2015年5月9日(土) 14:00〜17:00
【場所】
慶應義塾大学三田キャンパス南校舎 5 階 455 教室
(都営三田線三田駅,都営浅草線三田駅,JR 田町駅より徒歩 10 分)
http://www.keio.ac.jp/ja/access/mita.html
【企画】
田谷修一郎(大正大学)・川畑秀明(慶應義塾大学)
【司会】
川畑秀明(慶應義塾大学)
【趣旨】
これまでの基礎心理学・実験心理学では,個人差は多くの場合測定誤差として切り捨てられてきました。このことは個人に依存しない,ある集団に共通の心の機能や特徴を明らかにしようとする心理学の目的上当然の姿勢といえるかもしれません。しかし個体差の発生も自然法則から独立ではあり得ないでしょ うし,そうであれば人差を生み出す一般メカニズム」というものもあってよいのかもしれません。そうしたメカニズムは個人差をノイズとして扱う限りは明らかにすることはできません。
もちろん,過去にも個人差に目が向けられたことが全く無かったわけではありません。たとえば文化の違いや年齢,性別,技術の熟達度などを独立変数とした研究も,広義の個人差研究といえるでしょう。一方,近年の実験心理学や神経科学などの関連領域では,より均質な(と考えられている)集団の中で生じる個人差に目を向け始めています。
今回のフォーラムではそのような個人差を興味の中心として扱った最近の研究について,3名の講演者が話題を提供します。基礎系・実験系の心理学において個人差を扱うことの意味について議論する良い機会になりますと幸いです。
【講演概要】
田谷修一郎(大正大学)
「身体特徴の違いが生む空間知覚の個人差」
我々と外界との接点は多様な個体差を持つ我々自身の身体である。知覚系は外界の構造についてモデルを構築しこれを行動のために利用するが,このモデルは身体と外界との相互作用によって絶え間なく更新されている。このため,モデルが個々人の身体特徴に最適化されると,その結果として知覚に個人差があらわれる。本講演では身体の外見的特徴,とりわけ両眼間距離(右目と左目の間の離れ具合)の違いが空間知覚の個人差を生むことについて検討した最近の研究について紹介する。
松吉大輔(東京大学)
「個人差―連続と異質が交錯するヒト認知の多様性」
ヒトの視覚認知には大きな多様性が存在する。しかしながら,認知の個人差は単なる誤差やノイズではなく,ヒト認知に関する理論を制約し,ヒトという種全体の共通性・系統性を強力に証明するという科学的・社会的意義を併せ持つ分散である。本講演では,我々や他の研究者が行った視覚認知(特に物体・顔認知)の認知神経科学的個人差研究の紹介を通じて,個人差アプローチの有用性を示すとともに,それがもたらす新しい人間観(連続と異質の交錯)について議論する。
内藤智之(大阪大学)
「視覚芸術に対する感性の個人差を生み出す脳内ネットワーク」
絵画や写真などの視覚芸術作品に対する美醜や好き嫌いなどの印象はしばしば個人間で異なるが,感性の個人差が何故生じるのかについては不明な点が多い。我々は風景画に対する印象評定と fMRI による脳活動計測によって個人の芸術に対する感性を定量評価し,関連する脳内ネットワークを同定した。本講演では個人差の大きい感性と小さい感性に関連する脳部位を示し,感性の個人差を生み出す脳内ネットワークについて議論する。また感性の個人差の持つ生態学的な意義についても議論したい。
【参加資格等】
参加費無料・参加申込不要。
どなたでも聴講できます。

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