2021年度 日本基礎心理学会公開シンポジウム
こころを測る科学の方法
令和3年度文部科学省科学研究費補助金(研究成果公開促進費)「研究成果公開発表(B)」補助事業
「こころ」ってそうなっているのか! −基礎心理学が拓く「こころ」の不思議
こころを測る科学の方法
日本基礎心理学会では、高校までの学習であまり触れることのない基礎心理学の研究とその成果、そして何より基礎心理学の魅力について知っていただくことを目的として、隔年でシンポジウムを企画しています。今回のシンポジウムでは、「こころを測る科学の方法」と題して、「こころ」の問題を検討する際の研究法・実験法についてご紹介します。基礎心理学では、「こころ」のはたらきをどのように解き明かしていくのか、その実際に触れていただけるよう工夫しました。シンポジウムはオンラインで開催しますが、実際に手を動かして、自分で実験を行い、その結果を確認することもできます。
このシンポジウムは高校生の皆さんを主な対象としていますが、その内容は高校の先生方や父兄の方々、そして広く心理学に関心を持つ大学生の皆さんや社会人の方々にも充分に興味を持っていただけるものであると自負しております。是非、皆さんで楽しんでいただければ幸いです。
木村 英司(千葉大学、日本基礎心理学会 理事長)
- 【日時】
- 2021年10月24日(日) 13:00〜16:30(受付開始12:30〜)
- 【場所】
- オンライン(Zoom)開催
- 【主催】
- 日本基礎心理学会
- 【司会】
- 綾部早穂(筑波大学)
- 【講演】
- 大杉尚之・小林正法(山形大学)
「“ヒト”のこころをスマホのブラウザで測ってみよう!」
「こころ」を計るのって難しい?心理学実験は、「難しい」、「よく知らない」といったイメージがあるかもしれません。最近ではオンラインで簡単に心理学実験を実施し、スマホのブラウザで参加できるようになりました。そこで、実際に「こころ」を計る実験に参加し、自分の結果について見てもらいます。画面をタッチするまでの「時間」や課題の「正答率」から,「こころ」のプロセスを数量的に検討する方法についてお話しします。
- 渡邊淳司・吉田成朗・池田まさみ・上田祥代・大崎章弘・茅原拓朗・北崎充晃(日本基礎心理学会「心の実験パッケージ」開発研究委員会)
「ウェルビーイングの測り方・作り方」
現在のコロナ禍は、私たちから他者との触れ合いの機会を奪ってしまったと同時に、それぞれに対して、一人ひとりの多様な幸せ(ウェルビーイング、Well-being)について見つめなおすきっかけをもたらしたとも言えます。この講演・ワークショップでは、ウェルビーイングの考え方や計測法を紹介するとともに、自身のウェルビーイングについて一緒に考えたり、その基礎心理学との関わりについて学びます。
- 大北 碧(甲南女子大学)
「実験測定法を用いて動物のこころをのぞいてみよう!」
動物のこころと聞くと何を思い浮かべますか?イヌを飼っている人は「私が言っていることをイヌが『わかって』くれた」や「イヌが『喜んでいる』!」と感じることがあるかもしれません。このように、動物のこころを身近に感じることはあるでしょう。しかし動物のこころを感じるだけでは、誤った理解に陥ることもあり、真に理解することはできません。本講演では、動物のこころを科学的に理解するための実験測定法を紹介します。
- 【対象】
- 大学で心理学を学んでみたい高校生を主な対象としておりますが、中学生、大学生、その他一般の方も歓迎いたします。参加費は無料です。
- 【参加申し込み】
- 参加するためには前日(10月23日)までに事前登録が必要です(メールアドレスが必要になります)。事前登録内容を学会で確認した後でご連絡しますので、返信には少し時間をいただきます。
事前登録された方に、当日使用するZoomのアドレスをお知らせするとともに、この公開シンポジウム用のパンフレット(電子ファイル)をお配りいたします。パンフレットには、当日の実験課題を行うためのサポートサイト等が紹介されていますので、事前にダウンロードして、よく確認しておいてください。
参加人数確認のため、早めの事前登録をお願いいたします。
事前登録は、上のQRコード、またはhttps://bit.ly/3hycKwxから
- 【事前登録に関する問い合わせ】
- E-mail: j.psychonomic-at-gmail.com[-at-を@に変えてください]
- 【シンポジウムに関する問い合わせ】
- 日本基礎心理学会事務センター
〒162-0801 新宿区山吹町358-5
(株)国際文献社内
E-mail: kisoshin-post-at-as.bunken.co.jp[-at-を@に変えてください]
Tel: 03-5937-5629
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