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  「基礎心理学研究」特集号論文募集のお知らせ
特集テーマ: 「発達の基礎心理学」
        Psychonomic research on development

企画者: 磯村朋子(名古屋大学)・伊村知子(日本女子大学)・小林恵(新潟大学)・
     高橋英之(大阪大学)
基礎心理学研究第44巻第2号(2026年3月発行予定)では,「発達の基礎心理学」という特集を企画いたします。
 
1.企画趣旨

 人間を含む生物の心や行動は,遺伝的・生理的要因に加え,環境との相互作用を通して,生涯にわたって変化を遂げます。これには,幼少期に見られる成長だけでなく,加齢に伴う衰退や,ライフステージ,疾病,経験,訓練に伴う変化も含まれます。こうした様々な要因や段階で見られる生物の変化を「発達」という枠組みで包括的に捉えることで,生物の心と行動の基盤となるメカニズムを深く追求することが可能になります。
 さらに,発達の多様な側面を総合的に理解するためには,知覚,認知,運動,思考,記憶を含む様々な心理過程を扱う基礎心理学の研究に加え,異なる生物種や文化との比較,障害や疾病を対象とした研究,教育現場での観察や応用研究,モデルやシステムの構築から発達の基盤を探る構成論的研究,他者やロボットなどの人工エージェントとのインタラクションを対象とした研究など,幅広いアプローチからの知見を集約することが重要です。
 このような背景から,『基礎心理学研究』では,「発達の基礎心理学」と題する特集企画を組み,発達に関連する幅広いトピックの論文を募集します。多様な視点からの知見を集合させ,統一的に俯瞰する機会を提供することで,発達研究のさらなる発展に寄与することを期待しています。

 
2.特集企画で扱う論文の範囲

 この特集企画では,発達(乳幼児から老年まで幅広い年齢層が対象となります)にまつわる多彩なトピックの論文を募集します。具体的には,感覚,知覚,認知,運動,社会認知の発達や,それらの文化間や種間比較などを扱った基礎心理学研究を含みます。また,工学,医療,教育など,心理学と融和性のある分野における実証的研究も歓迎いたします。ヒト以外の動物や人工エージェントを対象とした研究や,計算モデルを扱った研究もぜひご投稿ください。加えて,さまざまな発達段階におけるデータ取得方法(行動データ,脳機能データや生理データ)や,そのようなデータの解析などの方法論にスポットを当てた研究についても歓迎いたします。
 オリジナルの実験研究論文に限らず,追試や二次分析,レビュー論文等もぜひご投稿ください。元々の目的ではなかったが,事後的な検討によって発達に関する興味深い知見が得られたという報告も歓迎します。その場合,論文中では予測していた結果であるか探索的に得られた結果であるかを区別して記述してください。

 
3.募集要項

 2025年3月末日を投稿の締切りとします。英語論文と日本語論文のどちらでも可で,原著論文・研究ノート・評論のいずれの投稿も受け付けます。執筆・投稿規定(https://psychonomic.jp/about/rule04.html)にしたがって原稿を作成してください。原稿は投稿・審査サイト(https://www.editorialmanager.com/jjps/Default.aspx)から投稿してください。本特集企画は2026年3月発行予定の第44巻第2号に掲載されます。掲載された原著論文・研究ノート・評論のうち,著者に日本基礎心理学会会員が含まれるものは,優秀論文賞の審査対象となります。

 
4.スケジュール

投稿締切:2025年3月末日
採否決定:2025年8月

 

5.問い合わせ先

日本基礎心理学会編集事務局:kisoshin-edit@bunken.co.jp

     
 
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