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【平成28年度第1回フォーラムのご案内】

「基礎心理学の新しい方法を拓く−ビッグデータ・生体センサー・タブレットの活用−」

 2016年度第1回フォーラムを,下記の通り開催いたします。お誘いあわせの上,ふるってご参加ください。

【日時】
2016年5月21日(土) 14:00〜17:00
【場所】
慶應義塾大学三田キャンパス西校舎2階522教室
(都営三田線三田駅,都営浅草線三田駅,JR田町駅より徒歩10分)
http://www.keio.ac.jp/ja/access/mita.html
【企画・司会】
三浦佳世(九州大学)・坂上貴之(慶應義塾大学)
【趣旨】
情報を取得あるいは提示する環境は、ここ数年大きく変わってきています。様々なデバイスの登場と進展は、基礎心理学においても刺激提示の仕方、データ収集のあり方、その分析の仕方に影響を与え始めています。今回のフォーラムでは、「基礎心理学の新しい方法を拓く」という観点から、ビッグデータを使ったデータマイニング(とりわけその時系列処理の実際)、センサーを用いた無意識的な情報提示とそのフィードバックによる感情操作、タブレットを使ったフィールドでの基礎研究という、異なる方法論を活用しておられる工学者、心理学者から話題提供をいただき、基礎心理学における新たな方法論の可能性、有効性について知り、議論する機会を持ちたいと思います。多くの皆様のご参加を心よりお待ち申し上げます。
【講演概要】
櫻井保志(熊本大学大学院自然科学研究科)
「時系列ビッグデータ解析とその応用」
近年のIoTデバイスの急速な普及に伴い、それらのデバイスから多様かつ大量のデータが生成され続けている。また、FacebookやTwitterなどの巨大なソーシャルネットワーク上を大量の情報が高速に流通するようになっている。増え続ける大規模なデータ、すなわち時系列ビッグデータを高速に解析する時系列データマイニング技術は非常に重要になっている。本講演では、講演者が取り組んでいる時系列ビッグデータ解析技術、特に非線形テンソル解析に基づく予測技術の研究を紹介する。さらに時系列ビッグデータ解析の応用例として、具体的な事例をいくつか紹介する。
安藤英由樹(大阪大学大学院情報科学研究科)
「意識下応答を活用した情報提示デバイスの研究」
現在のスマートフォンやPCなどはほとんど意識上で判断し注意を払わなければ,その利用は難しい。一方で,日常的な行動のなかにはほとんど無意識で行っていることも多い。本講演ではほとんど知覚されないが行動に強い影響を与える刺激手法や,無意識に行っていることをセンシングし,知覚されない刺激をフィードバックすることで情動を誘導する技術について紹介する。
景山 望(海上自衛隊潜水医学実験隊)
「新たな認知機能検査ツールとしてのタブレットの有用性」
実際の労働現場などで認知機能を測定する際,使用機材や実施時間に制約が伴うことから,測定項目が限定されることがある。1台に複数のアプリが実装可能であり携帯性に優れたタブレット端末は,測定環境に左右されない認知機能検査ツールとなる可能性を秘めている。本講演では,タブレット端末を用いた心理学研究や労働現場で認知機能を測定した研究を紹介し,様々な測定環境においても認知機能検査を実施できるツールとしてのタブレット端末の有用性について議論する。
【参加資格等】
参加費無料・参加申込不要。
どなたでも聴講できます。
【共催】
慶應義塾大学三田哲学会

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