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シンポジウム3

シンポジウム3

12月4日(日)14:15〜16:15 シンポジウムスペース

「鼎談『基礎心理学の研究と教育:これまでとこれから本音トーク』」

企画
増田直衛・坂上貴之(慶應義塾大学)
話題提供者:
増田直衛(慶應義塾大学)
坂上貴之(慶應義塾大学)
伊東裕司(慶應義塾大学)
要旨:

日本基礎心理学会が創設されてから30年の時が流れました。会員数約700名です。奇しくも同じ時期に創設された臨床系の学会は会員数22,000名を超え、日本心理学界では最大の会員数を誇っています。数が多ければいいというものでは決してありません。新制大学制度発足以来、高校にはなかった「心理学」が一般教育課程におかれ、基礎的な心理学を中心に講義内容が組まれています。 多くの大学で、長年に亘り心理学教育がなされているにもかかわらず、心理学というと、一般の人々のイメージは未だに臨床系に偏ったイメージであると思います。研究面においても、昨今の日本心理学会大会の発表件数の中で基礎系の発表の相対的比率は、かつてより減少している感があります。

前回、慶應義塾で開催された本学会の大会シンポジウムでは「基礎心理学を見つめる眼」として、基礎心理学が果たしている役割と今後果たしうる役割が討議されています。このときの企画意図は、若手基礎心理学研究者の研究活動の退潮に端を発していました。基礎心理学の研究と教育がこの20年間で、このときの議論がどう活かされ、どう発展してきたでしょうか?

知覚心理学、行動分析学、認知心理学のそれぞれの立場から話題を提供し、会員相互の本音をひきだす議論の場とし、今後の基礎心理学の研究と教育のあり方を問う場としたいと思います。