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ご挨拶

この度の東日本大震災により被災された皆様には、心からお見舞い申し上げます。また、地震や津波による被災だけでなく、原子力発電所の事故等に伴う電力規制により研究活動に支障をきたした会員の皆様にもお見舞い申し上げ、一日も早く復旧が進み、日常活動が再開されることを願っております。

さて、今年度の日本基礎心理学会大会を2011年12月3日(土)、4日(日)の2日間、慶應義塾大学日吉キャンパスにて開催いたします。慶應義塾大学がお引受けするのは1982年第1回大会を三田キャンパス、1990年第9回大会を日吉キャンパスにて開催以来、21年ぶりの開催となります。会場は、新しい日吉のシンボルのひとつ来往舍を中心に行われます。「来往舎」という名称は「社友は平生を温め、来往軽く、(濁世にも)一堂の談笑は清い」という福澤諭吉の漢詩に由来し、教育研究活動の交流拠点を担っています。

慶應義塾の心理学は横山松三郎が1926年心理学実験室創設以来、基礎研究を中心として研究・教育活動を行ってきました。とりわけ、認識と行動の研究分野に関して独自の展開をし、関連領域との交流も盛んです。今回は認識と行動に関わる講演、シンポジウムを計画しております。

電力事情等により不測の事態も考えられ、皆様にはご不便をおかけすることがあるかもしれません。かつて、福澤は、彰義隊と官軍が上野において戦いをしている最中にも、いつもと変わらずウェーランド経済書の講義を続けたという史実を残しております。そして世の中にいかなる変動があっても、我が国の学問の命脈を絶やしてはならないと、諭しています。

皆様の多数のご参加と、ご発表を心よりお待ち申し上げます。

日本基礎心理学会第30回大会準備委員会
委員長  増田 直衛