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2023年12月3日 |
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日本基礎心理学会 多様性,公正性および包摂性推進宣言 |
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日本基礎心理学会は,心理学の基礎研究の振興を通して,多様な社会的属性や個人的特性を持つ人たちが共に安心して活動し,いかなる属性や特性をもった人も公正に扱われる社会の実現に貢献することをここに宣言します。また,その礎として,本学会の活動において,すべての構成員の基本的人権や尊厳が守られるよう,多様性,公正性と包摂性を尊重した運営と組織作りを推進することをここに宣言します。 |
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多様な人々が共に活動する場面では,往々にして,人数や社会的な力などの面で優勢な属性を持ったいわゆる「マジョリティ」の人々と,そうではない「マイノリティ」の人々が存在します。マジョリティの人々は,自身と同じ属性や特性を持つ人々に囲まれていることにより自分がマジョリティであることに気づきにくく,また気づいたとしても,少数だからなどの理由でマイノリティの人々への配慮が不十分となってしまいがちです。このような状況下では,マジョリティの人々が意識的に行動しない限り,マイノリティの人々の意見や事情は軽視されがちになり,各種のハラスメントも生じやすくなります。人の社会的属性や個人的特性には,ジェンダー,年齢,身分,所属組織,国籍,人種,宗教や信条,価値観や好み,能力やスキル,パーソナリティ,身体的特徴など様々なものがあり,ある属性や特性においてはマジョリティの人が他の属性や特性においてはマイノリティであったりもします。このように,「多様性」の実態は複雑であり,学会員一人一人がこの問題に対して意識的に向き合い,理解を深める必要があります。本学会は,その運営や組織作りの中で,多様性や公正性,包摂性についての啓発や実現に取り組みます。 |
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以上 |
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